リーダーの達人

愛犬に尊敬されるリーダー

 愛犬との良い関係を作るために飼い主は良きリーダーになることが望まれます。飼い主が要求に合わせて言うなりになっていると、自動的に犬がリーダーになっていきます。それは犬の本能に基づいた行動なのです。「情けない飼い主に任せておいては群が滅びてしまう」と危惧するわけです。

 さてリーダーになった犬は幸せなのでしょうか?犬はリーダーになりたいのでしょうか?答はNoです。犬はなりたくてリーダーになるわけではないのです。多くの犬は序列すら気にしません。
 またリーダーになった犬は群れを外敵から守る責任を負うことになります。その結果他の人や犬に攻撃的になり、安心して眠ることも出来ずストレスで寿命を縮めてしまう傾向があるといわれています。

 愛犬の健康と幸せと、そして人間社会における問題行動(他の人や犬に攻撃的な態度を見せる)を考えたら、飼い主が良きリーダーにならなければならないことは明白ですね。飼い主が信頼できるリーダーでなければ犬は穏やかに暮らせないのですから。

良きリーダーになるには

 では良きリーダーになるにはどうしたらいいのでしょう。
 好ましくない行動に対し、厳しく叱る、押さえつけて誰がリーダーか見せつけてやる。そう考えるのはあまり賢いやり方ではありません。力で押さえつければ犬も力の理論で生きるようになります。飼い主が弱っていたら逆転のチャンスです。飼い主にかなわなくとも下位の者には力の理論を行使するようになります。子供のいる家庭では特に危険な状況ですね。
 人間が他の動物と異なるところ、それは高い知能を持っていることです。これを使わないなら単に力のある動物に過ぎませんので、私たちはその知能を駆使して犬の尊敬を勝ち得るべきなのです。

 リーダーの達人は原始的な「力の理論」に頼ることなく、持てる知能で良きリーダーとなる人のことです。
 犬に先を読まれないよう先手先手で行動しましょう。フェイントを駆使しましょう。持てる資源を100%掌握して管理しましょう。知らず知らず犬にコントロールされないようにしましょう。
 例えばオスワリをさせておやつをあげるとします。要領を覚えてきた犬は飼い主が命令する前に良い子でオスワリするようになりませんか。これはゴハンの時によく起こります。あるいはボール投げをして遊ぶとき、飼い主がそれをはじめるのではなく、犬がボールを持ってきて飼い主の前に置き、「投げて」と要求しませんか。それとも飼い主が犬を撫でるのではなく、犬が飼い主にすり寄ってきて「撫でて」と甘えてきませんか?
 これらは典型的な犬が決めて人間に指示を出している行動です。忙しくてかまってあげられないときに犬が吠えてみたり手でひっかいてみたり、あるいはそれ以外の悪さをするのも全て、それがどんなに可愛いしぐさであっても犬が人間をコントロールする行動ですので、それに従っていては犬がリーダーになっていきます。
 遊びは人間がはじめて人間が終わらせるもの。ゴハンの前にオスワリする犬なら、フセをさせ直してからオッケーを出してあげる。犬が吠えても単純に叱らない(これは犬へのご褒美になるからです)。犬を撫でるのは要求されたときではなく、人間が撫でたいときにする。
 こういった「犬にとっての原理」をしっかり理解した上で上手なコミュニケーションを取ることで、犬は次第に飼い主を尊敬するようになります。

 それ以外にも犬が飼い主を尊敬する状況というのはたくさんあります。犬では出来ないことをやってみせればいいのです。大事なのは飼い主が力ではなく頭を使うこと。それが達人への道なのです。


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