16週齢までのパピーの時期がもっとも大切
パピーの時期の社会化トレーニングは後々まで大きな影響を与えるほど重要です。ここで社会化を失敗すると他の犬や人を受け入れられないばかりか、飼い主でさえ100%は受け入れてくれない犬になる可能性が高まります。
あとからも直せますが、成犬の場合パピートレーニングに比べて時として非常に苦労することがあります。
社会化
ワクチンの問題がありますが、信頼できる友人や仲間、そしてその愛犬たちにパピーの頃から会わせましょう。外ではなく、家で会わせるようにします。たくさんの人に触ってもらったり抱っこしてもらいましょう。
パピー同士、あるいはフレンドリーな成犬と安全な場所でリードを離して遊ばせましょう。あまり人間が介入せず犬同士のルールを学んでもらいます。
この時期甘噛みをするのは当然のことですので叱ってはいけません。ただ相手が痛くないような強さを学習させれば良いだけです。人間を噛んだ場合も痛かったら痛いとアピールします。
トイレ
トイレは犬の気持ちに自然な形で環境を整え、そして時間を管理していればすぐに覚えられるものです。
ただ失敗したときに叱ってしまうと、多くの場合学習が大幅に遅れることになります。 特にトイレトレーニングでは叱ることはタブーなのです。
まず子犬の落ち着く居場所を作ります。サークルやクレートを使いましょう。そしてそこから少し離してトイレを設置します。トイレにはタオルや新聞紙を使わないようにしましょう。これらは日常生活の中で後々遭遇するので過ちの元になります。市販のトイレシートで条件付けておくと将来旅行に行ったときや病気になったときにとても助かると思います。
小さい頃なら1時間毎に居場所から出し、トイレに連れていきます。その際少し運動させると成功の確立が高まります。パピーの頃は運動のあと、食事のあとに高い確率で排泄をするからです。
うまく出来たら誉めてあげます。良い行動のあとには楽しいもの(こと)を与えることでその行動を学習するからです。
このころはパピーに付きっきりで居なければなりません。但し順調なら1〜3日以内のことです。ここで飼い主が注意を怠り、失敗を多くさせてしまえばトイレトレーニングは長引いてしまうことになります。
それと居場所とトイレを決して同じスペースに置いてはいけません。本来犬は住環境を汚したくない本能を持っていますから、それが出来ない環境、つまりトイレと居場所が一緒だと、「仕方なく」どこでもする犬になってしまいます。
どこでも触らせる
成犬になったとき、体中どこでも触らせてくれる犬に育てることは、服従関係の形成だけではなく、獣医師の検診や健康管理においてもきわめて大切な要素となります。これもパピーの内ならどうって事のないトレーニングですが、成犬になってからではかなり苦労する部分です。
やり方は簡単です。パピーをいやがらない範囲で触り、膝に乗せ、徐々にひっくり返し、そして手足の先やお腹や口の中まで触っていくようにすればよいのです。決して強制的にやってはいけません。あくまで触られることが快適であるとパピーに思わせることが大事なことです。優しい誉め言葉も常にかけてあげましょう。毎日少しずつ触っていきます。
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