脱走

飼い主から逃げたい犬たち

 競技会などではリードをはずして演技することが要求されます。他の犬がたくさん居るような非常に難しい環境でリードをはずし、ヒールポジション(脚側)で楽しそうに歩く、あるいは10m離れて呼んだら一目散に飼い主の元に来ることが求められるのです。
 競技には出ないから平気だと思う方もいらっしゃるでしょうが、もし街で急にリードやカラーがはずれたら、どこかに行って迷子になってしまったり、交通事故に遭う可能性だってありますね。
 愛犬を守るのは飼い主の義務です。そしてそのためにトレーニングが大切なのだと思います。
 しかし、このトレーニングも罰を与えるような強制訓練中心に行っていると、リードをはずしたときにちゃんとそばにいてくれるかどうか不安になってきます。従わないと怖いからそばにいる犬たちは逃げられるとわかった時、迷いが生じるからです。科学的トレーニングでしっかり絆を深めた犬は、飼い主のそばにいると良いことがあると学習しています。そして解放コマンドの意味をしっかり理解しています。ですからリードを離してもかってにどこかに行ってしまう確率は少なくなります。

それでもどこかに行ってしまう時もある

 しっかりと絆を深め、コマンドの意味もちゃんと理解できているはずなのに、それでもオフ会などでコマンドを無視してどこかに行ってしまう場合、原因はどこにあるのでしょう。犬は何を考えそういった行動に出るのでしょうか?

・飼い主と居ることが十分に魅力的ではない。
・興奮しやすく飼い主の存在自体を忘れてしまう。
・コマンドを無視したら、あるいはかってに走っていったら非常によい(楽しい)ことがあった。
・その時の飼い主の雰囲気がとても嫌な感じだった。

 上記のような理屈が考えられます。そしてその一つひとつに対策があると思います。犬との絆は言い換えれば信頼関係です。犬が飼い主を信頼する場合、それは約束を守ることに他なりません。

 興奮しやすい犬の場合、そのパターンを飼い主であれば事前に理解しておくことが求められます。どんなときに興奮し、言うことを聞かなくなるのか。そしてその興奮を収めるには事前にどんな対策が考えられるか、あるいはその場の対処としてどんな方法が考えられるか。

 コマンドを無視して良いことがあったとしたら、それは非常に悪い学習をしたことになります。ではその失敗を修正するにはどうしたらよいでしょう。地道に正しいことを教え、より楽しい別の選択肢を与えること、そして無視した場合の楽しいこと(ご褒美)をどうすれば取り去ることが出来るかを考えてみましょう。

 そして意外に多いのが飼い主自身の心理によるものです。飼い主が妙に興奮していたり、何かに怒っていたり、あるいは自分の犬が脱走するのではないかと不安がっていたり・・・。こういった心境を犬は実に敏感に察知してしまいます。でもこれは犬ではなく飼い主の努力によって直すことが出来る分、対処法も楽なのかも知れません。


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